スポーツワードセレクション ~ ゼネラルマネージャー
ゼネラルマネージャー(General manager)はプロ野球など、スポーツのビジネスにおいて営業や選手補強などのチーム運営全体の統括役を務める役職のこと。GMと略される。欧米では元スポーツ選手、あるいはスポーツマネージメントに精通したビジネスマンがその席に付くことが多いが、日本ではJリーグ発足を念頭に古河電気工業サッカー部を母体にクラブチーム化された東日本JR古河FCに1991年にポストが作られ、それに就任した奥寺康彦が第1号とされている。1993年にJリーグが開幕し、2年目のファーストステージでノーマークの西端のチーム、サンフレッチェ広島が優勝した。このため当時、取締役強化部長兼・総監督という役職名で、長年にわたりチームの一切の編成を担った今西和男が脚光を浴びTV、雑誌に大いに取り上げられた。ゼネラルマネージャーという言葉が、定着したのはこの時からではないか。二宮清純が今西をゼネラルマネージャーと表現した。1994年頃のサッカー誌などの媒体には「ゼネラルマネージャー」という活字がたくさん使われている。Jリーグでは1999年より「クラブマネジメント」「マーケティング」「チームマネジメント」の三つのカリキュラムで構成されるゼネラルマネージャー講座を開設し、国内外から大学教授・研究者・強豪海外クラブのGMを講師として招いて組織的なGMの養成を行っている。近年はプロ野球でも導入の動きが活発になっている。第1号とされるのは1995年の千葉ロッテマリーンズで、広岡達朗がそれに就任したが、当時はその制度について疑問や時期尚早とする意見も殺到したことや、選手・フロントとの意見の食い違い=対立からわずか数年で廃止された。ゼネラルマネージャー的な仕事は昔から無かった訳では無い。プロ野球では、過去に一時期ではあるが「総監督」などの名称で、同様の地位を設けた球団もあった。こういう仕事をする人がいなければチームが強くなる筈も無いが、例えば今のようにスタッフの役割が細分化されてなかった、昔のプロ野球の鶴岡一人や三原脩などの大監督は自ら有力選手の獲得に乗り出し、選手の契約金あるいは選手の査定・補強など、チーム作り全体の編成にもかかわった。またスカウトもこういった仕事に携わっていた。